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キッチンの出番

 新型コロナウィルスの影響により、高級レストランやホテルのシェフがレシピを公開したり、料理家が作り方を動画で紹介したり、料理に関する話題が多い。そのため、子供と手分けして食材を揃えるとか、夫婦一緒に料理作りを楽しむといった機会が増えつつある。今回は少しキッチン周りについて考える。
 家庭用キッチンのシンクや作業台、コンロなどは一人で作業するのに最適な動線でレイアウトされ、狭いスペースに機能を満載しているため、複数の人が厨房に入ると身動きが取れないことが多い。一人だと料理作りが優先され、洗い物や片付けは後回しになり、台所は散らかったままになることが多い。そのため、キッチンを隠したいという要望が多くなる。
 しかし、複数の人が台所に入ることを想定すれば、調理作業、洗いや片付け、そして盛り付けなど役割が分担されスムーズに作業は流れる。そういう場合は、ある程度片付いた状態で食事タイムに移行できる。テーブルを囲みながら、一緒に作った料理を皆と食べるのは格別で、会話が弾むのは間違いない。

 例えば、写真のようなキッチンはいかがだろうか。アイランドキッチンと背面キッチンの間は広く、複数で同時に作業できる。また、フラットなカウンターは幅が十分にあり、対面調理だけでなく直行する形での作業も可能だ。作業だけでなく、ここでの簡単な食事や食後のバータイムも想定している。
 これまでの家は、リビングが中心で次にダイニング、そして端につけ足しのような形でキッチンがレイアウトされるのが一般的であった。しかし、皆で楽しみながら作る料理や食事時間の違いなどによってキッチン周りの過ごし方は明らかに変化している。ますますキッチンの存在感は大きくなりつつある。
 そして、キッチンが一人で調理する場から家族のコミュニケーションの場へと変化することで、住宅の間取りやレイアウトは今後かなり違ったものになってくる。
 この機会に自宅で楽しく過ごす方法について、家族の皆さんでアイデアを出し合うのはどうだろう。夢は広がり、家族のコミュニケーションは強まり、快適な住まいになると思う。

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